本文へスキップ

3.11東日本大震災復興支援に立ち上がった私たちです。

【東日本大震災支援しようじゃないか!の会】
お問い合わせはこちらまで
.

みんな行ってみてくれ!本当のことがわかる!

現地に行って思ったこと感じたこと
井上拓也、井上剛、奥山飛鳥、奥山英紀
                                              

Page    →NEXT

気仙沼市での感想

 正直なところ、上尾を出発して、岩槻ICから一関ICを経て気仙沼に向かい、気仙沼青果市場の支援物資受け入れセンターに支援物資をおろし、その後、気仙沼高校に着いてもなお、震災の被害を実感として感じ取ることは出来ませんでした。
高速道路も部分的に荒れている箇所があるとはいえ、補修がすでに済んでいるのか、普通に走行できましたし、家屋の被害も、それほどには感じられませんでした。むしろ埼玉で、もっと被害があった場所、地域もあるのではくらいの被害状況に見えました。
言葉で聞く被害状況、ニュースで事前に知っていた映像などの情報で、凄まじい被害があったこと、どんな被害があったかは、かなり具体的に知っているはずなのですが。

 ただ、気仙沼高校を後にして、一関から来たのと逆側、つまり海側のエリアに行った後、今回の震災被害のすさまじさを、本当の意味で実感しました。津波が到達した地域はまさに壊滅状態。巨大な建造物や船などが、陸に打ち上げられていましたし、町並み自体も原型を全く留めていない状況です。復興という言葉が、まだまだとてつもなく遠い世界。あらためて人間の力の及ばぬ自然災害の恐ろしさを知りました。そして、埼玉に住んでいる身では起きようもない事なので、海の怖さに無縁でいられるのは幸せなのだとの思いが強くなりました。

 今回のボランティアに参加して感じたことは、やはり、ボランティア、特に今回のような支援型のボランティアは、自分が最大限に満足できる事をやるのではなく、相手側に最大限喜んでもらえる事が重要なのだなという事でした。ボランティアは自己満足の世界であるからこそ、意気込みすぎてちょっと間違えると、相手にとってかえって負担になることもたくさんありそうでした。また、相手方が本当に望んでいる事、必要なモノが何なのかについては、刻一刻と変化するものであり、意外と知るのは難しい事なのかも、と思いました。

 ただ、その考え方の先にあるのは、結局一番必要になっていくのはお金なんだから義援金が一番、と言うことになってしまいます。それはそうなんでしょうが、現実として人手は絶対に足りていないし、やることはたくさんあるのだろうと絶対に思います。
「何をしていいかわからないから行動しない」は今までの自分の行動原理であって、それがイヤだから今回はボランティアに参加している訳です。あくまでも行動ベースの考え方で、いろいろ物事を進めていきたいと思っています。
                                                                         井上拓也


被災地での感想

 津波被害の現場を実際に見て、言葉が出ませんでした。1ヶ月半が経つが、船は何隻も陸地に乗り上がったまま。港の周りは壊滅状態で全く手が付けられていない光景。

方や道一本超えれば津波の被害がなかったなど、被災地の現実がありました。今回の活動で物資を届け、物資の仕分けを手伝い、この現実を記憶に焼き付け、また何か力になれればと思います。

 会社では月曜日の全体朝礼で、写真を見せて、報告をしました。
                                                                        井上 剛



被災地へ行ってみて
 
 現地へ行ってみて支援物資のあり方についていろいろ考えさせられた。環境が整っている我々が考える支援物資と被災地目線で見る物は全然違うらしい。たとえばカップラーメンを食べるのにお湯を沸かさなければいけないが、なかなか容易にはいかない。
ポットやコンロなど避難者全体から見たら全然足りないはず。

 物資の仕分けをしてみて気が付いたことは、本当に仕分けが大変だ!
物資を送る側として最低限以上のこと(送る前に細かな仕分け)して揚げるのも、十分ボランティアにつながると思った。ただ持っていくのではなくそこまでしてあげたい。

 家が流されて車がなくなって財産の殆どが無くなったという方が笑いながら当たり前のような顔をして物資の仕分け等をしているのを見たとき、こころを打たれました。もし、自分が同じ立場にたたされたとして、彼らと同じ行動がとれるだろうか?
はっきり言って自分は偽善者だったのかもしれない。

いろいろ学ぶことができた。同じ日本人として真剣に協力をしていきたい。
                                                                         奥山飛鳥





とにかく現地へ行ってみよう!

 TVや新聞ニュースを見たりしていると「迷惑になるから現地へは行かない方が良い」「現地へ行ったらイヤな顔をされたので
もう行きたいと思わない。」など、いろいろ出向きにくくなるような報道がされている。全部が全部ではないけど、そういう報道を聞くと何となく行きづらくなるものだ。ましてボランティアを年中やっているような人ならともかく初めての人間にとっては何となくハードルが高くて結局のところ現地へ行かないまでも義援金出せばいいやって事になってしまう。そしてまたTVを視て自分にはいったい何ができるんだろうか?って悩んでしまう。しかしさすがに今回だけはそういうところでとどまる気持ちにはなれなかった。

 きっと何かできることがあるはずだ。小さな事でもいいからとにかく何かしてきたいと。そう思っているところに星野さんから連絡を頂いた。「震災被災地に支援物資を届けに行ってみないか?。ここで考えていてもしょうがないよ、とにかく行って自分の目で見て確かめて来ることだよ」そう言われると勇気が湧くものだ。「よし行ってみよう、とにかく現地をみて何か手伝ってこよう」そう思うまでには大して時間がかからなかった。

 いろいろな知人や仲間に声をかけた。みんな思った以上に良い反応を見せてくれた。そして少しずつではあるが支援物資が入ってくるようになった。本当に嬉しいと思った。よくTVを視ていると芸能人や著名人達が物凄い量の物資や義援金を寄付したりしていて、そんなのから比べれば本当にちっぽけな物かもしれない。でも心だけは負けないものがある。それだけでも十分じゃないか。

 現地へ行ってみると公設の支援物資受付センターはやはりボランティアとおぼしき若者達が受付から荷さばきまで頑張っていて私たちの荷物(ワンボックス台)でも快く引き受けてくれ丁寧に「ありがとうございました」ってお礼を言ってくれた。隣では自衛隊の大きなトラックから荷物を下ろしていたが、こんな少ない荷物でも本当に気持ちよく迎えてくれた。気仙沼高校の避難所でも同じような待遇を受けた。お互いに心が通うってこんな感じなのか。ここ気仙沼高校のボランティアの方は自宅が流され何処にも行くところがない方が自ら頑張って支援物資の片づけを行っていた。「飯食っていきなよ」と明るい声で言われ昼食をご馳走になった。彼らの心の中は本当につらいと思うのに私たちに気をつかってくれている。

 心のケアが必要なのはもしかすると私たちの方じゃないのかって思わされてしまった。震災直後にガソリンやペーパー、飲料水と食料品の買い占めに走った関東の人たちを見ているとそんな気がしてならない。普通に買っていれば普通に生活できるのに、普段必要もないもの、普段1個あれば良い物を列をなして2,3個まとめ買いする。皆が同じ事をするから物流が滞ってしまう。本当に必要としているのは我々ではなく被災地こ人たちなのに。情けない話である。それでも外国よりはましなんだろうか。外国のメディアが日本人の質素さやお互いに譲り合う心を大きく報道していたところ見るとそんな気もするが果たして何処までが社交辞令無しの本音なのかはよくわからない。

 とにかく現地へ行ってみることだ。そうすれば本当の姿が少しばかり見えてくる。あの凄まじい瓦礫と火災跡を見ると表面ではわからないところがたくさんあると思うけどそれでも私のような凡人でも何かしか感じ取ることができる。そういう世界が目の前に広がっているんだから。



 もう一度現地へ行って自分に出来ることをやってくるつもりだ。もう少し落ち着いてきたら今度は将来の東北地方を背負っていく子供達に喜びをあたえられるような支援をしてみたい。まだまだ先は長い!
                                                                   行動隊長 奥山英紀
 1   
スタッフ写真

東日本大震災支援しようじゃないか!の会
埼玉県上尾市原市576
TEL048−721−2323