「南相馬復興支援活動」
今回行ってみて思ったことは、津波の威力はものすごいなとあらためて思った。
家の中が砂と瓦礫でいっぱいになっていた。冷蔵庫なんかも、まるで宙に浮いているかのような
状態だった。お風呂の中にビデオデッキとか普通の配置ではない感じだった。
壁に津波の跡が生々しく残っていた。自分の身長より上だった。高台にある家なのに。
作業をしながら色々考えていた。この後どうするのだろう?家を取り壊すのかな?住めるのかな?
住む気になれるのかな?ある程度片づいてきたときに、家主さんがこう言ってくれた。
「一度はあきらめていたんだけど、こんなに綺麗にしてくれたからもう一度リフォームしてみようと思う」
その時、とても嬉しくなった。こんな俺でも世の中の役に立てたんだ。
今回、場所が南相馬市だということもあってかなり不安があった。避難区域から殆どはなれていないような
場所へ、ほぼ無知な状態で乗り込んだからだ。目に見えない恐怖とはこのことなのだと感じた。
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